こんにちは、カヨです。
私は元々革製品に関わる仕事を約5年していました。
その頃に色々種類の革を見て触ってきましたが
やはり、誰もが見惚れる革はコードバンであり、
お客様のご意見として扱いの難しい革にあげられるのもコードバンでした。
そんな私がこれからコードバンを持ちたい!
買ったけど今からどう使おうか悩んでいる!
そんな人に情報をシェアしますね。
②水に濡れないようにする
③よく触る
基本はこの3つです。
放置による乾燥などは除きます。
コードバンは何と言っても輝きが命。
革のダイヤモンドといわれる由縁もその一つ。
日々使用していく上でつく汚れが付きっぱなしでは
数ヶ月後、数年後には曇ってしまう可能性があります。
また、油分を含むレザーなのでその油分が自然と
優しく摩擦を与えることで、
より輝きに繋がります。
ただ、可愛がりすぎもよくありません。
あくまで優しく定期的に行うことが鍵になります。
また、もしもう少し革製品に興味のある方は
ブラシをオススメします。
コロニルのファインポリッシングブラシ(山羊毛)
間違っても硬い毛はガリガリしなように!
コードバンの天敵=水です。
これは耳にたこができる程聞いているかと思います。
大事なことなので何度も言います。
コードバン非常に丈夫な革でも有名ですが、
革の中でも水に弱いのです。
ですので、私はコードバンの財布を持って出るとき
必ず天気予報で降水確率をみたり、
それでも持ち出すときはビニールの入れ物を持っていきます。
面倒!だと感じてしまうかもしれませんが
これだけで長く愛用でき
また、コードバンの輝きが楽しめると思えばきっと
可愛く思えてくるはず!!
これが革にとって最良の方法だと思います。
手の油分が毎日少しずつ入り
手の優しい摩擦で輝きが増す
それだけでいいのです。
それだけでだんだんと美しく味が出るのです。
なんという素材なんだろうー!
極端にクリームをせっせと塗る必要もないのです。
では、そんな少ない手入れで
コードバンから得られるメリットを紹介しましょう。
②自分だけの味わいが輝きと共に味わえる
③持つ人のイメージを底上げしてくれる高級感
この感覚は格別です。
現在コードバンが手に入る量はどんどん減って来ています。
それはなぜか。
コードバンとは馬の臀部の革からできており
また、農耕馬からしかとれません。
馬の臀部は脚力の根元にあり
引き締まりキメの細かさがあの輝きに繋がっています。
ただ一頭から少量しか取れないのです。
また、この革を鞣す技術を持ち合わせる工房が
世界で2つしかなく
ホーウィン社と新喜皮革だと言われています。
どちらも、伝統的でそれぞれの技術が伝わった
美しい仕上がりです。
私が長らく両方を見てきた魅力の違いをお伝えします。
加工方法にもよると思いますが
✔︎ホーウィン社のシェルコードバンは
革の自然な風合いがそのまま活かされており
1点1点の風合いが違います。
色、艶、毛穴。。。
そのどれもが誰とも被らず特別です。
また、オイルを潤沢に含んでいるので
使用後の変化も使用する方に委ねられています。
✔︎新喜皮革のコードバンは
ブレのない均一な表情を楽しむことができます。
だれも足を踏み入れぬ森の奥の湖の水面の様で
透明感と奥行きを感じ眺めていると吸い込まれそうです。
手触りも滑らかで凛とした風合いを楽しみたくなります。
どちらも、それぞれの良さがあります。
どちらもため息が出るほど美しいです。
これは使った人にしか味わえない満足感
自分が使用することでしか出ない風合い
というものが楽しめます。
コードバンのハマるとそれ以外は持てない
という意見をなんども聞いたことがあります。
新品ではあじわえない
程よく張りを維持したままくったりと
手に馴染む様子はこの最高級の革の持ち主の証なのです。
自分の手にフィットしてくると
自分専用になったコードバンが待っています。
コードバンが贈り物にも選ばれる理由はここにあると断言できます。
全く革を知らない人にも高級で
美しいと感じていただきやすいのです。
たくさん並ぶレザーの中でギフトを選ぶ女性を
なんどもお手伝いさせていただいていましたが
何も説明せずともピタリと足を止めるコーナーがありました。
それがコードバンだったのです。
みなさま口を揃えて
「この革とっても綺麗ですね」
「きっといい革なんでしょうね」
「これだけ別格ですね」
説明不要なほどに魅力が溢れ出ているのですね。
ほんと驚きです。
そんな印象を与えてくれるレザーは
他にないかもしれません。
最高級の革といえばコードバン。
そのお手入れ方法はよく難しいと思われがちです。
確かに知らないままに使
うのは危険です。
しかし、ちゃんとした知識さえあれば
コードバンは長く美しく持ち主に寄り添ってくれます。
コードバンを使う上でもっとも大事な点。
それは水に弱いという部分を押さえておくこと。
お手入れは簡単だが定期的に行う方が良いこと。
それだけで、水染みができにくく
コードバンならではの輝きが続くからです。
また、持つ人の満足感も続くと思います。
ぜひ一度コードバン使ってみてください
では、また