こんにちは、カヨです。
【バージョン管理システム/環境構築】
プログラミングをはじめる際に必ずGit導入を指導されます。なんだこれ?となりながらインストールした記憶があります。VScode入れてもGitないよって言われます。PC移行時に環境構築してたら存在を忘れがちですがコード書く人は必須なので最初の方にいれましょう。
✔︎これからコードをかこうと思っている人
✔プログラミングを始めようと思っている人
✔PCの環境構築をしようとしてる人
✔コードのバージョン(編集履歴)を管理して編集をしていきたい人
✔VScodeやソースツリー・GitHubなど使用しようとしている人
前提
PC:Windows
Git(ギット)とは?
✔プログラムのソースコードなどの変更履歴を記録・追跡するための分散型バージョン管理システム
コードを書く際には必須なシステム。これがないとどんなことに困るか以下に簡単にまとめてみた。
■編集履歴の記録・追跡ができない
・どの変更をいつ、だれが行ったのかわからなくなる。
・変更前の状態に戻したいときに、手作業でバックアップを取る必要がある。
■複数人での開発が難しくなる
・ファイルをローカルで編集すると、誰が最新の変更を持っているのか管理が難しくなる
・変更の競合が発生したときに手動で調整しなければならない。
■誤って削除・上書きしてしまうと復元が困難
■ブランチを使った平行作業ができない
・新しい機能を開発する際、Gitがあればブランチを作って本番環境と切り離して作業できるが、Gitがないと直接編集するしかなく、不具合が発生したときに影響範囲を制御しにくい。

要するに、Gitがないと変更管理や共同開発が非常に手間になるし、データの消失リスクも高くなる。特に複数人で開発するときは必須に近いツールだね。筆者は1人でプロジェクトを進めることが多いけど、平行で依頼が複数ある際は必須だと考えているよ。バックアップも手動では限界があるしね。
✔Gitは何に関連しているの?
セットでよく聞くのは、SourcetreeやGitHub。これらがバージョン管理サービスのイメージが強い。しかし、これらはGitを視覚的にUIで利用するためのサービス。Gitだけでもバージョン管理はできるが、コマンドやターミナルでの操作になるためGitとセットで導入される。またVScodeを使用する場合なしのまま導入すると以下のように表示される。なくても開発はできるが圧倒的に便利。
Gitインストールと設定の手順
①ダウンロードする
✔公式からダウンロード(https://git-scm.com/downloads/win)
64ビットか32ビットかはPCで調べられる。
■Windows>設定>システム>バージョン情報>デバイスの仕様>システムの種類
✔ダウンロードしたものをクリックして開く
開いたら設定のポップアップが開く
②Gitの設定
✔Nextをクリック
✔そのままのパスでNextをクリック
違うばしょに指定もできるが問題なければそのままで。
✔チェック項目を設定する
以下の2つが映りきらなかった項目です。※変更前
.git*
configuration files with the default text editor→⬜ 無効
■Scalar (Git add-on to manage large-scale repositories)
→⬜ 無効

このチェックも好みによって異なるので自分の環境に合わせて設定しましょう。無効にした上記2つの項目も「Gitの設定をエディターで直接開きたい場合は有効」「非常に大きなリポジトリ(数GB〜数十GB以上) を扱う場合」は有効にしてください。個人や中小企業はそんなに大きくないと思いますが、気になる方はコマンド「git count-objects -vH」で調べてみてください。「size-pack」がリポジトリのサイズを示します(圧縮後)。
設定項目の意味 | |
Additional icons, On the Desktop | デスクトップにGitのショートカットとアイコンを追加する |
Windows Explorer integration | フォルダーの右クリック時に表示されるメニューに「Git Bash Here」と「Git GUI Here」を追加する |
Git LFS (Large File Support) | 大きなファイルを扱う場合。(大きなファイルを扱う場合に 便利、無効にしても問題ない) |
Associate .git* configuration fileswith the default text editor |
Git の設定ファイルを直接エディタで開きたい場合 |
Associate .sh files to be run with Bash |
.sh (シェルスクリプト)ファイルをBash(Bourne AgainShell)で実行するように関連付ける |
Check daily for Git for Windows updates |
毎日Git for Windowsの新しいバージョンがあるかを自動的 にチェックする。自動更新されるわけではない。 |
Add a Git Bash Profile to Windows Terminal |
Git BashのプロファイルをWindows Terminalに追加する |
Scalar (Git add-on to manage large-scale repositories) |
Scalar(大規模リポジトリを管理するためのGitアドオン)と いうMicrosoftが開発したGitの拡張ツール で、大規模リポジ トリを高速に扱えるようにする |
✔デフォルトの設定でNext
✔Git のデフォルトエディタの選択肢
- 適している人:
- Visual Studio Code を普段から使っている。
- シンプルに使いやすいエディタが欲しい。
- 理由:
- GUI(グラフィカルインターフェース)で使いやすい。
- コード編集に特化し、Git 操作もサポートされている。
✔初期ブランチ名設定
・Git に初期ブランチ名を決めさせます。
・現在の Git のデフォルトブランチ名は
master
ですが、将来的に main
に変更される可能性があると記載されています。・以前の挙動に合わせたい場合は、こちらを選ぶのがベスト。
■「Override the default branch name」について
・初期ブランチ名を明示的に設定できます。
・例えば、最近では多くのチームやプラットフォーム(GitHub など)がデフォルトブランチ名を
main
に変更しています。・明示的に
main
や他の名前を使いたい場合はこちらを選択します。
✔Git をどの環境で使用するかを決める PATH の設定
Git from the command line and also from 3rd-party software
推奨を選択。普段VScodeを使用し、サードパーティのツール(例: Visual Studio Code、Sourcetree)から Git を利用する人

この辺から何設定してるかわからなくなってきますね。笑 また、機会があれば別記事でGitの導入設定詳しく調べた記事書きたいです。
✔Git の SSH クライアントの選択
一般的な用途ではこの設定が推奨!(SSH 鍵の管理がシンプルで、GitHub や Bitbucket で問題なく使える)Git に 付属している OpenSSH(ssh.exe) を使用。追加設定が不要で、そのまま Git で SSH 接続が可能。Windows の他の OpenSSH 設定に影響を与えない。
✔HTTPS 通信で使用する SSL/TLS ライブラリの選択
- OpenSSL を使用してサーバー証明書を検証。
ca-bundle.crt
という独自の証明書ストアを利用。
Git のデフォルトであり、幅広い環境で互換性が高い。企業環境で特殊な CA 証明書を使う必要がない限り、これで問題なし。通常はこちらを選ぶのがベスト!
✔改行コード(Line Ending)の変換設定
これは Windows での Git のデフォルト設定 で、通常はこれで問題ありません。もし WSL や Linux サーバー上で作業することが多ければ、「Checkout as-is, commit Unix-style line endings」も選択肢ですが、特に理由がなければデフォルトでOK。(この設定が一番無難で、Windows + 他の環境でも適切に動作します。)
✔Git Bash のターミナルエミュレーター(コンソール)をどれにするか
Git Bash のデフォルトで、カスタマイズ性が高く、開発向けに最適。Windows の標準コンソールよりも スクロールや文字表示の自由度が高い。「Use MinTTY (the default terminal of MSYS2)」を選ぶのがベスト!
🚨 「Use Windows’ default console window」はいつ選ぶ?
もし cmd.exe
の操作に慣れていて、Windows ネイティブのコンソールを使うことが多いなら選択もアリ。Python や Node.js などの Windows ネイティブアプリを多用する場合 は、互換性を考えてこれを選ぶのも選択肢。
✔git pull
コマンドのデフォルトの挙動 を設定
一般的な Git ワークフローに適しており、柔軟性が高い設定です。初心者や標準的な使い方をしたい場合に適正があります。
- デフォルトで推奨される動作。
- マージコミットを含む柔軟な履歴管理が可能。
- 特別な理由がない限り、これを選べば問題ありません。
✔Git の認証情報管理(Credential Helper)の設定
リモートリポジトリ(GitHub や Bitbucket)にアクセスする際のユーザー名やパスワード、トークンをどのように管理するかを決めます。
Git Credential Manager(GCM) は、クロスプラットフォームで動作する公式の認証情報管理ツール。GitHub、Bitbucket、Azure Repos などのリモートリポジトリと連携可能。ユーザー名やパスワード、アクセストークンを安全に保存し、後の認証を自動化します。

以前のPCでは「Use Credential Manager: Core」の設定が記録されていました。これは Git Credential Manager を使用していることを示します。筆者は揃えることを優先してこの設定にしました。
✔追加機能(ファイルシステムキャッシュやシンボリックリンク)を有効にするかどうか
・「Enable symbolic links」 → 無効のまま(推奨)。ただし、シンボリックリンクが必要な場合は有効にする。

この設定も筆者は推奨通りにし、以前使用していたPCと揃えました。
③インストール
✔インストール中(そのまま待機)
✔Git のインストール完了
■Launch Git Bash
・チェックを入れると、インストール完了後に Git Bash(ターミナル)を起動します。
すぐに Git Bash を使って作業を始めたい場合にチェックを入れる。特にすぐ使う予定がない場合はチェックを外しておいても問題ありません。
■View Release Notes
・チェックを入れると、Git の最新版で追加された機能や修正点が記載された「リリースノート」が開きます。
Git の新機能や変更点に興味がある場合にチェックを入れる。必要がない場合は外してもOKです。
④VS Code の統合ターミナルで Git を確認
✔VS Code のターミナルを開く
メニューバーから [ターミナル] → [新しいターミナル] をクリック。
git --version
このコマンドを打って以下のような表示が出ればOK!完了です!
git version x.xx.x.windows.x
xのところは数字です。
Gitが導入できました!お疲れさまでした✨

パスを通す作業がいるのかな?と思ったのですが「Git from the command line and also from 3rd-party software」を選んだ時点でPATH を通す設定が自動的に完了だそうです。なのでこれで完了です!
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